天理に則す動禅掃除道へ


石垣島に来る飛行機の中で雑誌「致知11月号」を読んでいたら、こんな記事を見つけました。

「人間の持っている遺伝子情報は、一粒の米を60億個に分けたほどの極小スペースに1ページ千文字で千ページある大百科辞典3200冊分が入ってる。これが1グラムの2000億分の1の質量しかない」(筑波大学名誉教授 村上和雄氏 遺伝子工学で世界をリードする第一人者)

「太陽の中心核では4つの水素が融合してひとつのヘリウムを作るが、水素の質量の0.7パーセントがエネルギーに転換して放出され、それによって太陽は輝いている。この放出量が0.71%だったら星の進化スピードが早すぎて、太陽はすでにない。0.69%だとスピードが遅くなり、ヘリウム結合ができず、137億年たっても炭素が作られず、生命は生まれていない」(桜井邦朋氏 宇宙物理学者 神奈川大学元学長)

「100億くらいもあろうかといわれる宇宙の中のたった一つの銀河系の中で、そしてその銀河系、我々の宇宙の中で2000億はあるだろうといわれておる太陽、その一つが我々の太陽であります。その我々の太陽のまわりに9つの天体があります。水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星・・・我々の太陽のまわりに9つの天体がありますが、その3番目にわが地球がある。そこに我々がおるわけで、世界があるわけであります。ですから宇宙全体から見たら、100億もある宇宙の中でその一つの中に銀河系、またその銀河系の中の2000億もあろうかという太陽、その太陽の周囲にある我々、なんとまあ小さいのであります。(途中略)今日、私もみなさんもこうして生きておるということ。この不思議はとにかく現在の学者をもってしてはいかなる世界の対価といえども答えられない不思議であります。生きておるといこと、40兆の細胞が、今日も無事に喧嘩をせずに力を合わせてお互いの生命を守っておるということ、大変なことであります」(平澤興氏 元京都大学総長)

自分が存在するということは両親がいるからこそ自分が誕生し、まだ自分が何もできないときにご飯を食べさせ養ってくださったからこそ、今の自分があります。父か母のどちらかがいなかったら私はいません。両親にもその両親がいます。その両親にも両親がいます。こうやって考えると10世代遡ると2000人くらいのご先祖様がいます。10世代というと、200年〜250年くらいでしょうか。500年前になると2000の2乗のご先祖様がいます。1000年前になると2000の4乗です。イエスキリストやお釈迦様が生まれ、日本では弥生時代まで遡ると2000の8乗です。計算してみましたが、

256,000,000,000,000,000,000,000,000です。

このご先祖様の誰かひとりでも欠けていて、命のバトンリレーが行われていなかったら、今の自分はないのです。256秭(じょ。億、兆、京、垓の上の単位)の中でたったの1つの例外もなく命のバトンを渡してくださったのです。

ましてや原人が誕生したのはそのはるか昔、200万年前です。2000年どころではありません。もう天文学的数字なんていうのもはるかに凌駕し、命というバトンリレーを連綿と続けてきたのです。

 

我々、人間個人は、宇宙の一部、自然の一部、生態系の一部なんだと改めて自覚しました。

これだけたくさんの奇跡の連続というのは、我々、一個人がどうしようとも抗えない天の意志というのがあるのではないか、と感じます。

天理に背くことはきっと長く続くことはないでしょう。

 

私は、人間の体には宇宙が詰まっているように感じます。

例えると人間の体は小宇宙です。

そして部屋は中宇宙です。

自分の中心とした世界をしっかりと天理にそうような環境、心に近づけたいものです。

そんなことに思いを馳せながら、車を走らせていたら、天然記念物で絶滅危惧種のセマルハコガメが道路を横断していました。。。。なんだか感動しました!

 

 

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