命がかかっている職場での掃除
私は「命がかかっているほど、規律がしっかりし、掃除のレベルも高い」という場面をたくさん見てきました。
職場消防士、自衛官、集中治療室、・・・・
命がかかっていて、一瞬の遅れが生死を分けるような職場では整理整頓は高い基準で保たれています。
先日、命がかかっている職場で長年働いている人とお話ししました。
その方が「今村さん、やっぱり掃除は大切ですよね。水平、垂直、きっちりさせないといけませんね」
とおっしゃったので、「やっぱりそちらの職場では、掃除などがキッチリされているのでしょうね」と
伺いました。
すると・・・
「それが、最近の若い人達には私たちが若かったころのように厳しくは掃除の指導もできませんね。
厳しくやったら、辞めちゃいますよ」
とのことでした。
それを聞いて「恐ろしいことだ」と思いました。
若い世代には規律をきっちりさせると、ついてこれない人がいたり辞めてしまうからと言って、掃除の基準を緩めているのです。
それは、規律を緩めているのと一緒です。
組織を弱体化させてしまいます。
それでは命がかかっている現場で、統率よく動くことができません。
基準を厳しくすることが命を守り、
基準を厳しくすることが優しさなのです。
環境整備は組織の規律の基準を表しています。
環境整備の基準が緩んで来たとき、社内全体が緩んでいるのだと気をつけましょう。
規律が組織を守ります。
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